オーラルフレイル
「フレイル」って何?
フレイル(虚弱)とは、高齢になって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をいいます。筋力などの身体機能の低下より先に、社会参加など他者との交流が減ったり、口の機能が衰えること(オーラルフレイル)から始まります。予防には3つの柱があります。
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1 栄養(食・口腔機能)
- ①バランスのとれた食事
- ②お口の機能(噛む・食べる・しゃべる)の維持、定期的管理
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2 身体活動(運動、社会活動など)
- ①歩く
- ②適度な運動
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3 社会参加(労働、趣味活動、ボランティアなど)
- ①お友達、家族と一緒に楽しく食事
- ②町内会活動や趣味の集まりなど積極的参加
これら3つの柱を意識して、健康な日々を送りましょう。
「オーラルフレイル」って何?
オーラルフレイルとは、「お口の機能の虚弱」を指し、身体の衰え(虚弱)のひとつで健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが特徴です。つまり早めに気づき適切な対応をすることにより健康な状態に近づきます。
この「オーラルフレイル」の始まりは、"滑舌低下" "食べこぼし" "わずかなむせ" "噛めない食品の増加" "お口の乾燥" など些細な症状で、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があり注意が必要です。オーラルフレイルが放置されると栄養障害に陥り、心身の虚弱化につながります。
では予防するにはどうすればいいでしょうか?
若いうちから、健康なうちから "むし歯・歯周病" など早期発見、早期治療に努めること、さらに歯科医院で定期的に検診を受け、お口の機能を維持するいわゆる「口腔健康管理」が大切です。また、地域で開催されるお口の機能向上のための教室やセミナーなど積極的に参加することも他の人たちとのコミュニケーションも取れ効果的です。
歯を失ってしまっても、入れ歯などでお口の機能を回復できますので、かかりつけ歯科医をもって、おいしく楽しい食事と活力ある社会活動で健康長寿を目指しましょう。